YouTubeにてアファメーション配信をしている「天野メモ」です。
あなたは、仕事がうまくいかないときに、上司から「もっと頭を使って考えろ」と言われたことはありませんか?
実は、脳科学的に言うと「もっと頭を使う」ことはまずいやり方です。むしろ頭を使わず、「できることからやる」のが正解なのです。
というのも、脳もひとつの臓器にすぎないからです。
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たとえば、胃で考えてみた場合、たくさん食べ物を食べたら、胃が痛くなってしまいますよね? それと同じで、脳も、考えすぎてたくさんのことを処理しようとすると、脳に限界が来てしまいます。
しかし、胃が処理できるような頻度で食べ物を食べたら、胃はしっかりとそこから栄養を吸収できますよね。
脳も全く同じです。「脳が処理できるレベル」のことを進めていけば、脳はしっかりと働くのです。
このことから考えると、「もっと頭を使って考える」のではなく、頭を過剰に使うことなく、まずは「できることからやっていく」ことこそが、脳化学的に理にかなった仕事のやり方だとわかりますよね?
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ちなみにこの考えは、脳のリハビリでも応用されています。
脳のリハビリでよく使われる方法に「エラーレス・ラーニング(誤りなし学習)」というものがあります。これは、その名のとおり、「誤りが起きないレベルで学習していく」というリハビリ方法です。
たとえば、単語を覚えるというというトレーニングの場合。
いきなり50個の単語を覚えようとせずに、5個くらいの単語を覚えていく。で、5個を覚えられるようになったら、今度は6個の単語を覚えることに挑戦する。
こんな風に、覚えられる単語数からはじめて、少しずつ覚える数を増やしてくやり方です。
つまり、脳に負荷をかけないように単語を覚えていくわけです。これが「エラーレス・ラーニング」です。
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以上の方法論を、「仕事」ということで当てはめて仕事をしてみましょう。ここで私があなたにおすすめしたいのは「ハーフタスク」というやり方です。
「ハーフタスク」とは、目標を「半分はできること、残りの半分はできないこと」に設定して取り組む方法です。
もちろん、「できないことに挑戦するんだ!」という気合は大事ですが、だからといって、実際に「できないこと」に挑戦してしまってはいけません。
そうではなく、「半分はできるけど、もう半分はできないこと」に挑戦することが脳を有効に働かせるには重要なのです。
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で、実はいわゆる「優秀な人」というのは、この「ハーフタスク」を無意識でやっているケースが非常に多いのです。つまり、「優秀な人」は特別に脳が優れているわけではなく、自分の脳の使い方がうまいだけだったりするのです。
一方、「能力がいまいちと思われている人」は、「無理な目標を設定して失敗し、落ち込む」ということを繰り返しがちです。でも、そんな「能力がいまいちと思われている人」も、脳化学的に見て正しい「目標設定」をするだけで、「優秀な人」に変わる可能性を秘めているのです。
今回のお話、ぜひ参考にしてみてください。
あなたの未来のために。
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