YouTubeにてアファメーション配信をしている言霊コーチ天野です。
今回のテーマは「なぜ、あの人は話が通じないのか」です。
「話が通じない人」っていますよね?
今回のお話は、そんな人の中でも特に「自分が正しい」と思い込んでいるがゆえに話が通じない。そういうケースについてお話しいたします。
「自分が正しい」と思い込む場合、その本人は、「自分は論理的に正しい」と思い込んでいるものです。
「論理」というのは、世界共通の基準ですよね? なので、その基準に照らし合わせて「自分は正しい」と思い込んでいるわけですから、その人は絶対に意見を曲げないわけなんですね。
でも、その本人の言っている内容を聞くと、全く論理的ではない、ということがよくありますよね?
では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それは脳の構造に原因があります。
というのも・・・
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実は脳は、まず感情的に処理をしてから、論理的に処理をするのです。
具体的に言うと、情報は、脳の「A10神経群」という、感情的な処理をする場所を経てから、「前頭前野」という、論理的な処理を行う場所へ送られるわけです。
つまりは、脳内では情報を、「まず感情ありき」で処理してから、その後で論理的な判断を下すわけなんですね。
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でも、普通はこの逆だと思われていますよね? 論理的な処理をしてから、感情的な判断をする、と。
で、「自分は正しい」と言い張る人は、「自分は論理的な判断でとどまっている。感情的な判断はしていない」と思い込んでいます。なので、話が通じないわけなんですね。
しかし、真実は全く逆で、「感情的な処理をしてから、論理的に判断している」わけです。それが人間の脳の性質なのです。つまり、バイアスがかかった状態で、論理的に判断をしているわけです。
なので、厳密な意味でいうと、人間は論理的に考えることなどできないのです。それが分かっていない人が「自分は論理的に正しい」と言い張るわけですね。
なので、少なくとも本人は「論理的に正しい」と思っているわけですから、説得するのは不可能なのです。
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そういう脳の性質をふまえて、話が通じない相手と話すときのポイントは何か、と考えてみると・・・
その場ですぐに解決しようとしないことがひとつの方法として浮かび上がります。たとえば、いったん間を置くこと。なぜなら、そうすることによって、相手の感情が変わってくる場合がありますからね。
で、相手の感情が変わった上で、もう一度、その相手が「論理的な判断」をすれば、また別の結論が出てくる可能性があります。
そのタイミングで相手と話し合えば、合意点を見出せることもおおいに期待できるわけです。
今回のお話、ぜひ参考にしていただけたら、と思います。以上です。
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