2019年の日本の幸福度ランキングは、58位でした。これは、G7で最下位、OECD加盟国36ヵ国中、32位です。
かなり低いですね。
一方、日本の経済大国ランキングは世界で3位です。経済大国ランキングとは、GDPなどの指標をもとに算出されるランキングです。
経済の世界3位でありながら、幸福度は低いという現実。この原因は、もちろん、ひとつではありません。
その中で、今回は「ヘドニック・トレッドミル現象」に注目してみます。
★ ★ ★
「ヘドニック・トレッドミル現象」とは、「物事を獲得しても、やがてそのありがたみは薄れてしまう」という現象のことです。
昔は、モノを所有することが幸せとされていました。
事実、日本の昔話、たとえば桃太郎は、「最後は宝物に囲まれて幸せに暮らしましたとさ」と終わっています。
しかし、現在は、桃太郎の時代から比べたら、私たちはものすごい量の宝物に囲まれて暮らしています。
便利な家電製品があふれ、日本にいながら、世界の情勢をインターネットで知ることができます。
それでも、幸せを感じることができません。
これこそが、「ヘドニック・トレッドミル現象」なのです。
まずは、今ある幸福に気づきましょう。
当たり前に暮らせる幸せ。それを十分に味わいましょう。
★ ★ ★
もちろん、これだけでは不十分です。
今に満足してしまったら、脳からドーパミンが分泌されません。
ドーパミンは、幸福感を感じさせるための神経伝達物質です。
「適度にドーパミンが出ている状態が続くこと」が幸福感を感じるカギです。
つまりは、「今の状況に感謝しつつ、さらなるワクワク感を求めて上を目指し続ける」これこそが、幸福感を感じながら生きていくコツなのです。
★ ★ ★
モノを所有する、何かを達成する、賞を受賞する、など・・・そのときどきで、「何かを得る」ことはあるでしょう。
しかし、それはやがて「ヘドニック・トレッドミル現象」によって、ありがたみが薄れてしまいます。
なので、まずはその「ありがたみ」を何度も何度もかみしめて、薄れさせないようにしましょう。
それと同時に、さらなる上を目指して、脳内からドーパミンを出していきましょう。
あなたの未来のために。
ブロガーyoutuber : 言霊コーチ天野より →TOP