上達の極意、偶然力(≒セレンディピティ)は、どうやって高めるのか?

天野カズです。本日のアウトプットです。

今回は、澤泉重一氏の著書「偶然からモノを見つけ出す能力」から偶然力について語ります。澤泉氏は、世界70ヵ国でビジネスを展開した経験から、「セレンディピティ」の重要性を感じ、著作や大学の講義でそれを伝えている研究者です。

このブログは、「やる気→集中力→偶然力」の順に意識してこそ、集中力が最大限に発揮される、という基本思想ですすめています。今回は、その中の「偶然力」のお話というわけですね。

 

おさらい。偶然力とは?

 

「偶然力」は、このブログの基本思想「やる気→集中力→偶然力」の、最後の部分ですね。勉強や仕事といった行動を起こしたときに、偶然、コツをつかむなどの能力のことです。

「セレンディピティ」は「幸運をつかむ能力」という意味ですが、「偶然力」はもう少し意味が軽いです。「大げさな幸運」ではなく、「コツをつかむ」程度のちょっとした偶然と出会う能力のことです。

幸運をつかむのは難しいが、偶然だったら、簡単につかめます。だから、ワクワクした気持ちで勉強や仕事に入っていけます。だからこそ、身が入り、集中力が高まるんですね。

つまり、偶然力というのは、単に偶然に出会う能力、というだけにとどまらず、集中力を高める要素もあるのです。

 

「オヤッと気づく感動」をしよう

澤泉氏によると、偶然力(≒セレンディピティ)を鍛えるには、まず「オヤッと気づく感動」をすることが重要であるということです。

たとえば、日本史の勉強をしていたとします。そのときに、「1600年 関ケ原の戦い」という一文が、参考書に書いてあったとします。ここで、何でもいいから、感動しちゃえばいいんです。「1600年か!なんとキリのいい数字!」みたいな感じですね。

この「感動する力」が、「偶然力」を向上させます。実際、これはキリのいい数字ですから、後日、1600年周辺の出来事を知るたびに、関ケ原の戦いと年号が近いことに気づきます。これこそが「偶然」なんです。

この「偶然」を引き寄せたのは、最初に「1600」という文字を見たときに「感動した」からです。

そして、他の知識が関ケ原の戦いとつながっていきます。このように、偶然を重ねるから、成績があがっていくのです。

さらに、澤泉氏がすすめるのは、最初の「感動」に、名前をつけてメモしておくことです。

 

たとえば「1600年 関ケ原の戦い」の場合は、「僕が、キリのいい年号を発見した件」というように、なんでもいいから適当に感動に名前をつけるのです。なぜなら、感動しただけでは、後に忘れてしまうかもしれませんからね。

 

感動をメモに残して、アウトプットする

 

 

 

学習において、アウトプットが大事であることは、今やだいぶ知れ渡りました。あなたも、アウトプットの重要性はご存じだと思います。でも、「感動」を「アウトプット」するということをしている人はほとんどいません。ノートの余った場所に書いておくだけでいいです。ただ、ノートに書くだけで、アウトプットしたことになりますよ。

簡単にできることなので、あなたも今日から、ぜひやってみてください。

 

 

 

「偶然力」を鍛える方法の、上級編

さて、感動に名前をつけてノートに書くこと、つまりアウトプットすることが、偶然力を鍛えることになることは書きました。

澤泉重一氏は、ここからさらに偶然力を向上させる方法を書いています。それは、大きくわけて、以下の2つです。

①課題の認識→②行動範囲の拡大

です。ひとつひとつ説明しますね。

 

①  課題の認識

これを、上記の1600年 関ケ原の戦いで説明してみましょう。これで感じた「感動」に、「僕が、キリのいい年号を発見した件」と名前をつけてノートに書きます。で、ここから発展して、なんでもいいので、「課題を認識」すると、さらに偶然力を高めることができます

「1600年あたりの出来事を見たら、関ケ原の戦いを思い出す」という「課題」を作って、それを頭の中に入れておくのです。そうすれば、実際に1600年あたりの出来事を見たときに、関ケ原の戦いを思い出します。

たとえば、「1603年に江戸幕府が開かれた」ことを本で知ったら、すぐに「1600年の関ケ原の戦い」を思い出すのです。つまり、頭の中で2つの出来事がつながるのです

これがまさに、「自然な偶然」です。この偶然は、「1600年 関ケ原の戦い」がキリのいい年号だということで「感動」したからこそ得られた偶然です。「感動」した時点では、あくまで「強引に感動した」ものです。

 

つまり、「キリのいい年号を見つけたことは偶然だ」と無理やりにこじつけて偶然としたわけですが、今度は違います。

 

「関ケ原の戦い」と、「江戸幕府の開幕」が頭の中でつながったのは、「自然な偶然」なんです。この「自然な偶然」はその前段階の「強引な偶然」があったからこそ得られたわけです。だから、歴史の流れが「理解」できるのです。

そして、この「自然な偶然」を得られやすくするために、「課題の認識」を行っておくのです。この場合は、「1600年あたりの出来事を見たら、関ケ原の戦いを思い出すことにしよう」という「課題」です。

 

 

 

② 行動範囲の拡大

さて、澤泉重一氏がすすめる「偶然力」を高める方法の、2段階目です。それが、「行動範囲の拡大」です。これは、「もっと範囲を広げて、課題を認識しよう」という意味です。

「1600年 関ケ原の戦い」の例でいうと・・・僕が今、思いついた限りの「行動範囲が拡大された課題」を書いてみますね。

  1. 1600年あたりに、「世界史」では何か起こっていたか、気にしておく
  2. 1600年以外にもキリのいい年号、「面白い年号」が出てきたら、関ケ原の戦いのことも思い出すようにする
  3. 歴史のジャンル以外でも、「天下の分け目」的なできごとがあったら、関ケ原の戦いを思い出すようにする

 

などなど。

①の場合は、たとえば、「イギリスのスチュアート朝」のことを本で読む機会がきたとします。スチュアート朝は1600年付近ですから、「あ、これは関ケ原の戦いのあたりだな」と思い出すことができます。このことで、理解が深まります。つまり、「新たな偶然」を得られるのです。

 

②の場合は、関ケ原の戦いの「1600年」のように、「面白い年号」を見たらつなげて覚える、ということですね。

日本史でいえば1221年、1441年、1900年、などに、有名な出来事が起こっています。こういう年号を、「面白い年号シリーズ」として頭の中でまとめるというわけです。そうすれば、全てがつながり、理解を深めることになります。これも、「新たな偶然」ですね。

 

③の場合は、たとえば、政治の世界で、総選挙があったときに意識するような感じです。「あ、これって、自民党と、敵対政党の、天下分け目の戦いって感じだな。あ、なんか、関ケ原の戦いに似てるな」的な感じですね。今の政治と関ケ原の戦いをつなげて、理解を深めるのです。これも、「新たな偶然」です。

 

あなたは今、何かを学んでいることでしょう

たとえば営業テクニックを勉強中だとします。この場合、「営業」というジャンルだけにとらわれるのではなく、生活全般にまで広げて、たとえ話として自然に営業用語が出てくるレベルを目指すといいですよ。

そういう段階にくるためには、「行動範囲の拡大」が大事、というわけですね。

 

まとめ

以上、「偶然力」を鍛える方法について澤泉重一氏の著書「偶然からモノを見つけ出す能力」を参考にして書いてみました。

個人的には、まずは「オヤッと気づく感動」を強引に作っていくことだけをしていくのをおすすめします。これだけでも、何も意識しないよりは雲泥の差ですよ!

慣れてきてから、「感動に名前をつけてメモ」をして、「課題の認識」し、さらには「行動範囲の拡大」というところまで広げていくといいでしょう。

以上、天野カズからの、あなたへのアウトプットでした。頑張っていきましょう!