2:8の法則の注意点を、野口悠紀雄教授「超」集中法から読み解く

天野カズです。本日のアウトプットです。

このブログは、”集中力は、「やる気→集中力→偶然力」の順番に考えてこそ、威力を発揮する”という基本思想のもと、すすめています。今回は、「やる気→集中力→偶然力」の中の、「集中力」のお話です。

集中力でよく言われるのは、パレートの法則(2:8の法則)です。これは、「重要なことは、全体の2割である」という意味です。つまり、集中力を、2割のことに投入するべきである、という考えですね。

たとえば、野球の試合。試合に勝つためには、試合が始まってから終わるまで、ずっと集中すればいいわけではありません。メリハリをつけてここぞという局面の「2割」のときに集中してこそ、勝つことができる、というわけですね。

もし、試合全体を通して、ずっと集中力を投入していたら、大事な場面でミスをする可能性があります。人間は、ずっと集中していることは不可能です。なので、メリハリをつける必要があります。で、集中力を最大限に投入するべき場面が、「2割」の大事な局面、というわけですね。

今回の記事は、パレートの法則(2:8の法則)についてです。野口悠紀雄氏の著書『「超」集中法』から、パレートの法則(2:8の法則)をうまく使い、集中力を発揮するコツを読み解きます。

 

パレートの法則(2:8の法則)でほとんどの人が誤解していること

野口悠紀雄氏は、パレートの法則(2:8の法則)を重要視しています。しかし、一方で、ほとんどの人が、パレートの法則(2:8の法則)を誤解している、とも主張しています。その「誤解」とは・・・

「8の部分は全く重要ではない」と思っている

ということです。だからこそ、パレートの法則(2:8の法則)を知った後、それを生かそうとしたときに、「8の部分を全て切り捨ててしまおう」と考えてしまうのです。で、野口悠紀雄氏は、これは誤りである、と述べています。

野口氏は、「8を切り捨ててしまうことは危険である」と述べています。つまり、パレートの法則(2:8の法則)は、あくまで優先順位の問題であって、2の部分が重要なのは当然だが、8の部分が不必要というわけではないのです。むしろ、8を切り捨ててしまうと、大変なことが起こる可能性すらあるのです。

 

本来、「8」は切り捨ててはならない。あくまで優先度の問題。

 

『「超」集中法』では、原発施設の例をあげて書かれています。原発施設もパレートの法則(2:8の法則)にのっとって運営したほうが効率がいいです。しかし、もし、8の部分を切りしててしまったら、重大な事故になる可能性があります。なので、8の方もしっかりと気にかけて対策しなければいけないのです。

これは、あなたが今、取り組んでいる勉強、仕事についてもいえます。たしかに、集中すべきなのは、「2」です。しかし、だからといって、「8」を全て切り捨ててしまってはいけないのです。最低限のところは、ケアしなくてはなりません。

勉強なら自分の問題だけですみますが、仕事の場合、相手がいることですから、「8」を無視した結果、運悪く「8」の部分で何か問題がおきたら、お客さんなど、第三者に迷惑がかかってしまうことになります。それは、お客さんのためによくないことですし、結局は、あなたにとっても、損害となります。

なので、あくまで、「8」の部分は「優先度を低くする」というだけであって、全て切りすててはいけないのです。

 

じゃ、どうすりゃいいのさ

 

では、正しい「パレートの法則(2:8の法則)」使い方とは?

野口悠紀雄氏の本を読んだうえで、僕が出した結論はこうです。

「5:5の法則」で行こう!

です。その理由を説明しますね。

 

重要な部分(「2」)は、常に動く

野口氏によると、パレートの法則(2:8の法則)で重要とされる「2」の部分は、一定ではないとのことです。特に、ビジネスの世界では、「2」の部分が常に動くのです。

たとえば・・・

あなたが、「ママさん向けの帽子」を売ろうとしたとします。このとき、客層の重要な「2」の部分(売れる客層)が、「東京在住の20代の主婦」だと結論づけたとしましょう。しかもこれが、ドンピシャで当てはまっていたとします。当然、しばらくは、商品の売れ行きは順調です。

しかし、世の中の流れとともに、しだいに「2」は変わるのです。この場合だと、いつの間にか、東京ではブームが去っていて、「大阪在住の20代の主婦」に「2」がすり替わっていたりします。にもかかわらず、あなたは「東京在住の20代の主婦」にばかりターゲットを絞って営業を続けていたとすれば・・・

これでは、売れ行きは下がる一方です。このような例があるから、「2」の部分だけに集中して8を捨てるのは危険なのです。

ビジネス以外で、日常生活においても、2は常に動きます。でも、あなたは、全ての人を大切にして生きることはできません。しかし、優先順位は動くので・・・

あるときは、奥さんが「2」になります。またあるときは、友人が「2」になります。これでは、結局、「全部大事にしなきゃいけない」となってしまいます。

しかし、ここで出てくるのが「5:5の法則」です。

つまり、半分を優先し、半分を切り捨てるのです。結局、パレートの法則(2:8の法則)を持ち出したとしても、「8」の部分も大事にしなければならない、となれば、意味がありません。つまり、8割も切り捨ててしまうと、重要な事態が起こってしまう可能性もあるわけです。

ならば、切り捨ててしまう部分を、少し減らせばいいのです。だからこそ、僕は「5:5の法則で行こう」と言いたいのです。

もちろん、パレートの法則(2:8の法則)に従って、2の部分を重要視しつつ、野口悠紀雄氏の主張するように、「8もケアする」という器用なことができる人は、それで構いません。でも、そこまで器用にできない、という方は、5:5の法則で行くべきです。

 

 

5:5の法則で十分

ここで、こんな反論があるかもしれません。「それじゃ、パレートの法則(2:8の法則)とだいぶかけ離れてしまうではないか」と。

でも、よく考えてみてください。たしかに、「2:8」に比べたら、「5:5」は、ずいぶん、後退しているような雰囲気があります。しかし、もともと、ほとんど人は、「5:5」どころか、「100%」、つまり全部のことを大事にしようとして失敗するのです。

 

ほとんどの人は、捨てる勇気を持てず、あれもこれも大事、という考えで行動するから、夢が実現できません。

 

こういうことからすると、「5:5の法則」は、「半分も捨てる」のですから、かなりの前進だと思いませんか?

これを、「断捨離」に当てはめて考えてみてください。汚部屋に住んでいる人は、「モノは全部、大事」と考えているからこそ、捨てられないのです。だからぐちゃぐちゃの部屋になってしまうのです。そこを、せめて「半分のモノを、バッサリと捨ててしまう」ということをすれば、それだけでもずいぶん、部屋がきれいになると思いませんか?

もちろん、「汚部屋」の人は、半分捨てたからといって、普通の人よりは、乱雑でしょう。でも、もともとの状態よりは、「かなりの前進」であることはたしかです。

なので、勉強や仕事に関しても、取り組むべきノルマを、半分に絞ってしまう。このことだけでも、十分、前進と言えるのです。パレートの法則(2:8の法則)で行こうとしても、そもそも論でミスをしてしまう可能性があります。

つまり、どれを「2」にして、どれを「8」にするかの選定で、ミスをしてしまう、ということです。

そう考えると、確率論的に、5:5の法則でいけば、ミスの可能性は低くなり、心理的にも安心です。なので、「パレートの法則(2:8の法則)」をうまく使えるか自信がない、という方は、「半分を切り捨てる」思考でいけば、うまくいきますよ。

つまり、残り半分の「5」の部分に、集中力を発揮して取り組むことができるのです。

 

まとめ

どうでしょうか?パレートの法則(2:8の法則)は、使い方を間違うととんでもない事態を引き起こす可能性があります。なにせ、2割しか重要視しないのですから。その2割の部分が、正しい優先順位ならいいのですが、もし間違っていたら・・・

そう考えると、やはり、切り捨てるのは、半分くらいにとどめておいたほうがいいでしょう。

以上、天野カズからの、あなたへのアウトプットでした。頑張っていきましょう!