清水有高氏の意外な失言

清水有高氏の失言

天野カズです。本日のアウトプットです。

パワハラ問題で騒がれている清水有高氏について、いくつか記事を書かせていただいています。「ビ・ハイア」という会社の社長である清水有高氏が、スタッフをパワハラしたのではないかと言われている件ですね。一人の方が犠牲になっており、大変な騒ぎになっています。

僕は、これまで書いてきたとおり、「今の段階で清水有高氏を一方的に断罪すべきではない」という意見を持っています。まだ背景がはっきりとわからない現段階で清水氏を叩いてしまうと、もし実態が違っていた場合に取返しのつかない事態になるからです。

さて、そのような状況をふまえた上で、今回は清水有高氏の失言に注目していきたいと思います。その失言とは・・・

「もし、遺書に私のパワハラのことが書いてあれば、スタッフが犠牲になった理由は私にあると認める」

という発言です。

 

清水氏の発言が失言である理由

 

上に書いた清水有高氏発言は、テレビのインタビューでのものです。清水氏は、「スタッフが犠牲になった原因は私のパワハラではない」ということを証明したいために、このようなことを言ったのでしょう。

しかし・・・

僕は、これは清水有高氏の失言だと思っています。というのも、この発言は暗に、「私はパワハラをしました」と認めているのと同じだからです。

だって、考えてみてください。

もし、あなたが職場で部下に対して、ちょっとした小言を言ったとします。それはパワハラというレベルではなく、あくまで普通レベルの小言であったとしましょう。

で、その日の夜、その部下が自ら命を絶ったとします。で、遺書に、「〇〇さん(あなた)にパワハラを受けた」と書いてあったとしましょう。

この場合、あなたは「パワハラをした」と、認めますか?絶対に認めないはずです。

人間は、自分がしていないことは、たとえ遺書に書いてあろうとも、認めないものなのです。それなのに、「もし、遺書に書いてあったなら認める」と発言しているということは、清水氏は、「パワハラをした」とはっきりと認識していることの何よりの証拠になります。

 

ただし、この発言は自白ではない

 

ただし、この発言は自白ではありません。なので、裁判でもたいした効力は持ちません。

警察はよく自白を強要して世間から批判されますが、それは逆をいえば、それだけ「自白」が重要だということです。特に、証拠がない事案の場合は、自白があるかどうかでだいぶ、後の展開が変わってきます。

清水氏の件の場合は、「清水氏がパワハラをした」という証拠がほとんどありません。なので、この件を刑事事件に持っていくためには「自白」がポイントとなります。

 

 

刑事(と検察官)は自白させるプロ

 

刑事(と検察官)は、自白させるプロです。時には「やっていない」人にまで、ウソの自白をとってしまうくらいです。もちろん、それは絶対にあってはならないことですが、僕が言いたいのはそこではありません。

「やっていないこと」を自白させることができるということは、「やっている」人を自白させることくらいは、息を吐くのと同じくらい簡単なことなのです。

今までの歴史を思い出しても、「自白」しなかった人などほとんどいません。自白しない人は、特別な人です。プロに勝つということですから。

たとえていえば、刑事(検察官)はプロボクサーのようなものです。普通の素人が相手なら1ラウンドも持たずに倒されます。しかし、中には「倒れない素人」もいます。

「自白しなかった人間」の典型的な例は、鈴木宗男氏でしょう。戦後最長レベルの拘束期間を強いられながらも自白しませんでした。あれほどの胆力がある人でないと、プロの刑事を相手に否認を決め込むのはまず無理です。
(ちなみに、鈴木宗男氏の名誉のために言っておくと、彼は本丸部分は無実です。あくまで彼は別件逮捕にすぎません)

 

 

 

 

 

清水有高氏の場合はどうか

 

では、清水有高氏の場合はどうでしょうか。上記のとおり、テレビのインタビューの時点で、「私のパワハラが原因である」と認めたも同然の発言をしています。このようなことから推察すると、もし刑事事件で取り調べを受けた場合は、やはり多くの人と同じく、耐え切ることは難しいと思われます。

なので、この件は警察が動くかどうかは、かなり重要なポイントとなります。

 

清水有高氏を刑事事件にしてほしいと考えている人たちへ

 

とはいえ、僕は以前からブログやツイッターで主張しているとおり、この件は、今の段階では清水氏を一方的に断罪すべきではないと思っています。なぜなら、まだまだ全体像がはっきりとしていないからです。

もちろん、清水氏の件をどうしても刑事事件として扱ってほしいと願う人たち、つまりは「清水氏を逮捕しろ」と願っているたちが多くいることも承知しています。

で、僕がその人たちに言いたいことがあります。

もし、清水氏の逮捕を願うなら、なおさら清水氏を今の段階で叩くべきではないということです。なぜなら今、私刑を下すようなことをすれば、かえって清水氏に情状酌量の要素が付け加えられてしまうからです。

仮に、この件が「あまりに社会悪であり、なんとしても逮捕しなければならない」と警察が考えたた場合は、ネットで私刑が加えられていても逮捕するでしょう。

警察は、たとえ証拠がなくても、必要とあればどんな手をつかってでも逮捕します。やろうと思えばいくらでもそんなことはできますから。それは、「転び公妨」という言葉があることからもわかります。

たとえば、かの有名な〇祐史〇氏の「フリップ投げ」のシーン。覚えておられる方も多数、いらっしゃるでしょう。なぜ、〇祐氏があれだけ怒ったか、わかりますか?

あれは、警察が「微罪」で信者を次々と逮捕したからです。あのフリップには、どんな微罪で逮捕されたかの一覧が書かれていました。それこそ、「店に買い物に行って何も買わずに出て行った→不法侵入」とか、こういうことは、やろうと思えばできるんです。

 

 

 

 

 

清水氏の場合は、社会悪だとは思われていない

 

そうして見た場合、清水氏の件は、今のところ社会悪だとは思われていません。あくまで、清水有高という、個性の強い人間が起こした特別なケースだと警察はとらえているのです。逮捕しないのが何よりの証拠です。

もちろん、これは清水有高氏だけの問題ではなく、日本全体にはびこる「社会悪」だと考えている人が多くいるのは事実です。つまり、ブラック企業問題ですね。その企業の都合のいいようににスタッフを洗脳していくという構図です。

しかし、そのように主張するわりには、清水有高氏を「北九州の某事件の男(わかる人にはわかると思います)と同じ」とか「〇原〇晃と類似性がある」などという書き込みがあまりに多いと感じます。

そのような人と並べるということは、つまりは、「清水有高氏は特別な個性の持ち主である」と言っているようなものです。つまり、「社会悪」ではなく、清水氏の周辺で起きた例外的事例にすぎない、と言っているのと同じになってしまうのです。

警察がそのような書き込みを見て、果たしてどう思うでしょうか?おそらく・・・

 

「う~ん。証拠がほとんどないし、清水周辺の特別事例であり、社会悪でもないしなあ。それに、これだけ叩かれているんだから、今さら逮捕して刑罰を加えるまでもなく、社会的制裁は加えられていると考えるべきだろう。うん、やはり逮捕するまでもないな。」

 

と考えるでしょう。だからこそ、清水氏を必要以上に叩くことは、やめるべきなのです。

 

では、清水氏の逮捕を実現させるにはどうすればいいか

 

では、清水氏を逮捕に持っていくにはどうすればいいのでしょうか。そのためには、まずは「人格攻撃」をやめることです。人格攻撃をするということは、それだけ清水氏が特別な人間であることの証明になりますから。

そうではなく、「ブラック企業問題」と清水氏を結び付けるような書き込みを多く行っていくといいでしょう。これなら、清水氏だけの問題ではなくなります。なので、警察としても、スケープゴートとして清水氏を逮捕することの必要性を考え始めるでしょう。

それともうひとつ。警察・検察に嘆願書(タレコミ)を出すことです。あまり知られていないことですが、警察・検察は、実はそうしたことでけっこう動くものです。

代表的な例だと、内部告発です。警察も検察も、常日頃から、「事件がどこかに転がってないかな」などと探しているわけではありません。たとえニュースで大きく報道されていたとしても、全てのニュースに目を通しているわけではありませんから、動かないことは多々あります。

それよりは、嘆願書(タレコミ)として情報提供があったものに割と注目していきます。特に、「社会悪」だと認識したものは、間違いなく動くでしょう。

なので、清水氏の問題がいかに社会悪とむずびついているかを論理的に説明した書類を警察・検察に提出するといいでしょう。そうではなく、ネットで叩いているのと同じ調子で「清水憎し」「清水は〇原〇晃と同じ洗脳者」などと書いて提出しても、まず警察・検察は動きません。

清水有高氏の件も、「社会悪」という要素は確実にあります。しかし、それは警察・検察への伝え方しだいで変わってきます。単に清水氏だけの特別なケースだと思われてしまうのか、そうでないかの判断基準には、「どんな叩かれ方をしているか」ということも関わってきます。

なので、清水有高氏の件が刑事事件として扱われることを願うなら、叩く前にもよく考えてから書き込みをした方がいいでしょう。