会社内の人間関係でもめた場合の対処法【心理学・対人葛藤の処理モデル】

 

 

YouTubeにてアファメーション配信をしている言霊コーチ天野です。

私のYouTubeメインチャンネルにて「会社内の人間関係でもめた場合の対処法」というタイトルの動画を上げました。

ここでは、ブログ記事として、同じ趣旨の内容を語っていきますね。

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さて、会社の人間関係でもめた場合の対処方法。

結論から言いますと、ベストは「徹底的に話し合う」ことです。

ただ、この方法はあくまで「ベストなだけ」であって言い換えれば「理想に過ぎない」とも言えるわけですね。

つまり、なかなかこの方法で人間関係の問題を解決させることが難しいわけです。なので、私は「セカンドベストの方法」をあなたにご提案したいと思います。

その方法は「一時回避する」ということです。これについて、これから説明していきます。

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まず「対人葛藤の処理モデル」というものがあります。これは、心理学者のブレイク、そして数学者のむートンという二人の方が提唱している「5つのモデル」です。

この「5つのモデル」とは・・・

  • 問題直視型
  • 妥協型
  • 融和型
  • 回避型
  • 固執型

 

です。で、「徹底的に話し合う」というのはこの中で言えば「問題直視型」なわけですね。

ちなみにブレイクとムートンもこの「問題直視型」がベストであると提唱しています。

ただし、このブレイクとムートンは、「PM理論」と呼ばれるリーダー論を提唱している人たちでもあります。PM理論というのは要するに「人として、どういう人がよくできた人か」というような指標です。

ブレイクとムートンが提唱するのは、あくまでこの「PM理論」に照らし合わせてお互いが「人としてよくできた者」になった上で、「問題直視型」で人間関係の問題の解決を図っていく、ということです。

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ただ・・・

私たちは「普通の人」ですよね? 別に聖人君子でも何でもありません。こういった私たち「普通の人」が人間関係で悩んだ場合にどうすればいいかと言うと・・・

私はやはり冒頭に述べた通り、「一時回避」を皆さんにおすすめいたします。

「一時回避」は、「対人葛藤処理モデル」で言えば「回避型」です。ただ、私が提唱するのは「ずっと回避する」わけではなくて、あくまで「一時回避」です。

というのも、同じ社内にいる者同士の場合は、「完全に回避する」ことはできませんからね。

なので、「一時回避」をするというわけです。

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ちなみに「対人葛藤処理モデル」を軽く説明すると・・・

まず「問題直視型」は「徹底的に話し合う」ということです。これは既に述べた通り、「ベストな方法」です。

次に「妥協型」。これは、「お互いに譲歩し合う」ということです。これは、もし譲歩し合えるポイントがあるのならばこの方法で解決を図ってもいいでしょう。

そして、次に「融和型」。これは、「譲歩」はしないけど、「合意できるところだけは合意する」ということですね。まぁこれも、一つの有効な問題解決法ですよね。

そして次に「回避型」。これは私が皆さんにおすすめする解決方法です。問題を「一時回避する」ということですね。

そして、一番最悪なのが「固執型」です。これは、「お互いに意見を譲らない」ということです。お互いに譲らなければ、完全に話が平行線になってしまいますよね。

だから、人間関係の問題はいつまでたっても解決しません。

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で、ここで私が皆さんにおすすめする「回避型」についてです。私がなぜ「回避型」を皆さんにお勧めするかというと・・・

それは、「一時的な回避」をすることによって、「抽象度の高い視点」を持つことができるからですね。「抽象度の高い視点」とは、つまり「広い視野」です。

お互いに険悪なムードの状態の時は、視野が狭くなっています。なので、本来なら言い争うようなことでなかったとしても、言い争うということが起こってきます。

しかし、そこで言い争いをいったんやめて、お互いに「回避する」という事をすると、時間が経ったときに、

「あの言い争いって、くだらなかったかも」と気づくことができます。これは、「抽象度の高い視点」を持つことができたからですね。

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どんなことでもそうですが、たいてい、抽象度を上げれば合意点が見つかるものです。

たとえば野球チームのメンバーが「試合に勝ちたい」と思っていて、チームメイトが戦術で言い争っている場合を考えてみましょう。

この場合、言い争っている最中は、視野が狭くなっていて気づきませんが、いったん、争いを中止して時間を置いてみると、「みんな、”勝ちたい”という目標は同じだ」ということに気づくことができます。

こうなれば、「同じゴールを持った仲間」として話し合うことができますよね? なので、次に話し合ったときは、「意義のある議論」になる確率が高くなります。

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このように、私は人間関係で揉めている場合は、とりあえず言い争いを止めて、お互いに「一時回避」するのが一番現実的な問題解決方法であると考えます。

 

今回の話、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

◆「言霊の力」であなたの人生を変えるプロコーチ。コーチングを受けたお客様は着実に内的に変化・成長していき、人生が上昇していきます。多数実績あり。YouTube登録者1万人(3つの合計)。 ◆【こんな人へ向けて情報配信しています】頑張ってるのにいつも報われない人。モラハラを受けている人。人生の軸を見失っている人。 ◆1975年生まれ。早稲田大学卒。音楽家として坂本龍一氏プロデュースアルバムに作品が採用される。テレビ番組挿入曲など作曲。妻と猫2匹と暮らす。