
「恋愛のテクニックを使って女性を口説くのはずるい」
という意見をネット上で何回か見たことがあります。
そういう人の主張はだいたい、こうです。
「テクニックというのはその人の本質ではない。
だからダメだ。」
私は、こういう意見を聞いて思うことがあります。
本質って、愛なんだけどなあ、と。
そのことにこの人、気づいているかな、と。
人は、自分の本心から行動しているつもりでも、
実は違っていたりします。
単なるエゴだったりします。
「恋愛のテクニックを使って口説いてはいけない」
と言っている人の多くは、結局はエゴで動いていたりするものです。
なぜなら、その人が言いたいことは、
「本当の俺を見てくれ!俺をわかってくれ!」
ということですからね。
自分の思いを押し通そうとして、
真正面から好意の告白をする。
これって、
自分のことしか考えていない、まさにエゴに指令された行動ですよね。
恋愛に限らず、人間関係にはテクニックが必要です。
それも使わず、
「俺をわかってくれ!理解してくれ!」
とストレートに主張するのは、誠実とは言えません。
むしろ、テクニックを使って、
自分のエゴを抑えて、相手のことを考える。
それがたとえ、「思ってもいないこと」であったとしても、
時には持ち上げ、承認する。
こうすることで、相手は気持ちよくなってくれます。
人間関係にテクニックを使うのはずるい、と言う人は、
自分の気持ちを正直に言うことが
誠実だと勘違いしています。
「俺はお前のここが気にくわん」
「俺はお前のここを問題視している」
こんなことをストレートに言えば、たしかに正直でしょう。
しかし、誠実ではありません。
人間の本質は、愛です。
生まれたばかりのころの自分が持っている、愛です。
しかし、人間は成長するにつれ、エゴがかぶさり、
愛の範囲を限定していきます。
そしてついには、歪んだ自己愛にまで限定する人すらいます。
「俺をわかってくれ!」
と真正面から言うのは、愛は愛でも、歪んだ自己愛です。
それは、本当の自分が求めている愛ではないはずです。
日々、内観して、自分が求めていたものは何か。
生まれたばかりの頃に求めていたものは何か。
それを確認しましょう。
そうすると、一気に楽になれますよ。