
人は、世界と自分を分離させることで、「自分」というものを認識しています。
しかし、本来なら、世界は「ワンネス」であり、「世界」と「自分」は分離していないのです。
つまり、世界と自分は「一体」なんですね。
たとえば、野生動物は世界と自分を分離させて考えてはいません。
野生動物には複雑な「感情」はなく、あくまで「快」「不快」という根源的な感覚にもとづいて生きています。
「快」は、自分を進化・成長させることを促すための感覚です。
「不快」は、自分の身を守るためにある感覚です。
これら「快」「不快」という感覚は、世界と一体でありつつ、自分という存在が進化・成長していくための必要最低限の感覚です。
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しかし、人間はそれらの単純な感覚だけでなく、複雑な「感情」や「意志」を持っています。
それらの「感情」や「意志」がモチベーションとなって、独自のものをこの世界に生み出すことができます。
たとえば、飛行機・パソコン・建造物などですね。
これらを生み出す複雑な「感情」や「意志」は、「自我」とも言い換えられます。
この「自我」によって、人間は独自のものをこの世界に生み出し、個々人が独自の生き方を模索できるようになったわけですね。
これにより、この世界にさらなる「多様性」が生まれました。
しかし、これには弊害がありました。
それこそが、「分離」の意識です。
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つまり、前述のとおり、本来なら、世界と自分は一体であり、分離はしていません。
なのに、人間はつい、「世界と自分は分離している」と勘違いしてしまうんですね。
「分離」は、「自然の摂理」に反したことです。
どんなことでもそうですが、「自然の摂理」に反すると、物事がスムーズにいきません。
たとえば、「自然の摂理」のひとつである「万有引力」。
「万有引力」に逆らって何かをしようとすると、とても苦しい結果になりますよね。
スポーツで言えば、「引力に逆らった動き」より、「引力に沿った動き」の方が自然だし、うまくいきます。
でも、人間は、生きるうえで、ついつい、「分離の意識を強める」という、「自然の摂理に反したこと」をしてしまうわけです。
その結果、常に不安にさらされて生きることになってしまうんですね。
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では、どうやって生きればいいのでしょうか。
それは、「分離の意識」を極力、取り除くことです。
具体的には、
・嫉妬心
・傲慢な心
・卑屈な心
これらの心が生まれたときに、まず「自分は今、世界と分離させて考えてしまっている」と気づくこと。
この習慣をつければ、分離の意識はだんだん、薄まっていきます。
そして次にするべきことは、
「利他心」
を発揮させることです。
これには、「分離」に偏りすぎた自分の意識を、「ワンネス」に揺り戻す意味があります。
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人間は、「分離の意識」があまりに強いと、
・他人に与える=自分のものが失われる
と考えてしまいます。
しかし、本来、世界はワンネスなのですから、
・他人に与える=自分に与える
が正しいのです。
たとえば、
・誰かの仕事を、自分にできる範囲で手伝ってあげる。
こうすることによって、
・「お金」
という対価を得ることができます。
仮に、無償のボランティアとして手伝ったとしても、
・経験
・プラスの感情
・感謝の気持ち
などを受け取ることができます。
そうすれば、それがエネルギー源となって、生きる力が増幅していきますよね。
こうやって、世界と一体となりながら、エネルギーを循環させつつ、自分を成長させていくのが、「本当の自分」としての生き方なのです。
つまり、
・ワンネス的な生き方
ですね。
あなたは、もっともっと、幸せになります。
それだけのポテンシャルも、十分にあります。
頑張っていきましょう!